ホンダ・フィットでの車中泊に挑戦したい方の中には、フィットの車中泊マットで検索しながら、自分にぴったりの方法やアイテムを探している方も多いのではないでしょうか。
コンパクトカーながら広さに定評のあるフィットですが、快適な就寝スペースを確保するためには、段差の解消や目隠しの工夫、そして適切なマットの選定が欠かせません。
最近ではニトリなどの身近な店舗でも活用できる車中泊グッズが揃い、ベッド自作の選択肢も広がっています。
特に、2人での利用や身長180cmを超える方の場合は、スペースの使い方やレイアウトに一工夫が必要です。
この記事では、旧型フィットのシート構造にも対応できる方法や、フルフラットのやり方、ロングモードを活かした活用例、さらには市販の車中泊キットやちょっとした改造まで、実用的な情報を幅広くご紹介します。
フィットで快適な車中泊を実現するためのヒントが詰まっていますので、ぜひ参考にしてください。
■本記事のポイント
- フィットの車内をフルフラットにする具体的な方法
- 段差や隙間を解消するマットやグッズの選び方
- 2人や身長180cm以上でも快適に寝るための工夫
- 旧型モデルや市販キットを活用したカスタマイズ方法
フィットの車中泊マットの選び方と活用法
車中泊を快適に楽しむためには、車内環境の整備が欠かせません。
特にホンダ・フィットのようなコンパクトカーであっても、マットの選び方や使い方を工夫すれば、驚くほど快適な就寝スペースを確保できます。
ここでは「フィットで車中泊したいけど、どのマットが合うのか分からない」「段差やすき間が気になる」といった悩みを解消するためのポイントを詳しく解説します。
続く項目では、ベッドの自作方法や高身長の方向けの工夫、さらには便利なキットの活用術までご紹介していきます。
フルフラットのやり方と注意点
フィットで車中泊を快適にするためには、シートをフルフラットに近い状態にすることが重要です。
完全な平面ではありませんが、工夫次第で快適な寝床を作ることが可能です。
まず、フィットの車内をフルフラットに近づけるための基本的なやり方を紹介します。
使用するのは「ユーティリティーモード」と呼ばれるシートアレンジです。
後席の背もたれを前方に倒すことで、荷室と一体化させ、横になれるスペースを確保できます。
操作はシンプルで、後席の肩口にあるレバーを引くだけでシートを倒せます。
ただし、倒したシートと荷室の床との間には約7cmの段差があり、さらにシート自体も後方にかけてやや傾斜しています。
このため、何も敷かずに寝ると腰や背中に違和感を感じやすくなります。
こうした段差や傾斜を解消するには、厚手の銀マットや専用の車中泊マットを活用することが効果的です。
最近では100円ショップでも折りたたみ可能なアルミマットが販売されており、コストを抑えつつ改善が図れます。
注意点としては、助手席を最前までスライドさせてベッドスペースを延長する場合に、後席との間に約34cmのすき間ができることです。
この空間を放置すると快適に横になることができません。
踏み台やスペースクッションなどで隙間を埋めることで、足を伸ばして眠れる環境が整います。
また、後席から荷室にかけての傾斜も無視できません。
長時間寝る場合は腰や脚に負担がかかる恐れがあります。
この部分にも段差解消マットやクッションを重ねることで、より水平に近づけることができます。
一方で、あまりに多くのマットやクッションを積むと収納スペースが圧迫され、他の荷物が入りづらくなる可能性もあります。
このため、必要最小限のアイテムで効果的に段差を解消することが求められます。
このように、フィットでフルフラットに近い状態を作るにはいくつかの工夫が必要ですが、そのぶん快適な車中泊が実現できるでしょう。
事前にシートの構造やスペースをよく確認して、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
フィット旧型モデルへの対応方法
フィットは世代ごとにシートアレンジの仕様が異なるため、旧型モデルを使って車中泊をする際には、現行モデルとは異なる点を理解しておく必要があります。
ここでは、旧型フィットで車中泊仕様に対応するための具体的な方法を解説します。
まず、旧型モデルでも基本的な「ユーティリティーモード」は搭載されている場合が多く、後席を前に倒すことで荷室スペースを拡大することは可能です。
ただし、現行モデルのように完全にフラットになる構造ではないため、段差や凹凸がより顕著に感じられるケースもあります。
このため、まずは後席を倒した後に生じる段差や隙間をチェックし、その大きさに応じた対策を施す必要があります。
例えば、銀マットや折りたたみ式の踏み台を使用することで、段差をある程度解消できます。
また、ホームセンターなどで手に入るカット可能なウレタンフォームを自分の車に合わせて加工する方法もおすすめです。
これにより、よりピッタリと合った形で凹凸を埋めることができます。
さらに、助手席を最前までスライドさせるアレンジは旧型モデルでも可能ですが、同様に後席との間に空間ができる点は変わりません。
そのため、スペースを埋めるアイテムを用意することは必須です。
旧型フィットは現行モデルと比較して車内寸法がやや狭い傾向があるため、アイテム選びではコンパクト性も重要なポイントになります。
また、旧型フィットには一部のグレードでセンタータンクレイアウトが採用されていない場合があり、これによって床面の高さやフラット性に影響が出ることがあります。
そのため、実際に寝転がってみて、不快な部分を重点的に調整することが重要です。
旧型モデルを車中泊仕様にカスタムする場合、既製品のマットなどがサイズ的に合わないケースもあるため、DIYでの対応が求められる場面が増えるかもしれません。
とはいえ、自分の車に合った方法を見つけ出す楽しさもあり、工夫次第で快適な空間をつくることができます。
総じて、旧型フィットでもしっかりと準備をすれば、十分に車中泊を楽しむことは可能です。
スペースを無駄なく使い、体に負担をかけないように設計することが快適な一夜を過ごすカギとなります。
ベッドを自作する際のポイント
フィットでの車中泊において、ベッドを自作することは費用を抑えながら快適性を向上させる方法として有効です。
ただし、安全性と快適性の両立を意識した設計が欠かせません。
まず初めに大切なのは「安定性」です。
車中泊中は車体が完全に静止しているとは限らず、わずかな傾きや振動も起こり得ます。
そのため、ベッドの脚や支えとなる部分には滑りにくい素材を使うか、ラバーシートなどを敷いておくと安心です。
また、踏み台や折りたたみ棚などを組み合わせることで、低コストかつコンパクトな構造を実現できます。
次に重視したいのが「段差や傾斜への対応」です。
フィットのユーティリティモードでは、後席と荷室との間に約7cmの段差が生じます。
これを埋めないまま寝ると、腰や背中に負担がかかってしまいます。
ベッドを自作する際は、段差部分にあたる面をやや厚めのクッション材やウレタンボードで補填するなど、地面との水平性を意識しましょう。
また「素材選び」も快適性に直結します。
木材を使う場合は軽量な合板などが好まれますが、湿気対策として防カビ加工を施したものや、通気性のあるスノコ状の設計を選ぶとより清潔に保てます。
さらに、布団やマットを敷いたときにズレないよう、表面に滑り止め加工をするのもおすすめです。
最後に、「収納力との両立」も重要です。
ベッドの下に収納ボックスを配置できるように設計することで、限られた車内空間を無駄なく活用できます。
高さを出しすぎると頭上空間が窮屈になるので、天井とのバランスも見ながら設計するとよいでしょう。
このように、ベッドの自作は自由度が高い反面、車内の形状や個々の体格、使用目的に応じた調整が求められます。
市販品よりも手間はかかりますが、自分好みの寝心地を追求できる点では非常に魅力的です。
身長180cmでも快適に寝るには
フィットの荷室スペースは比較的広めですが、身長180cm前後の方が寝るには、少し工夫が必要です。
そのままのシートアレンジでは長さが足りない場合があるため、スペースの最大化と段差解消がポイントになります。
まず、基本となるのは「ユーティリティモード」で後席をフラットにすることですが、この状態では縦の長さがおよそ144cm~170cmにとどまります。
ここで有効なのが「助手席を最前までスライドする方法」です。
これにより、最大で約174cmの寝床スペースを確保できます。
ただし、このやり方には欠点もあります。
助手席と後席の間に約34cmの空間が生まれ、足をまっすぐに伸ばすことが難しくなります。
この隙間を埋めるために、踏み台や折りたたみ式の収納ボックス、あるいはスペースクッションなどを活用すると良いでしょう。
これらを設置することで、身長が高い人でも腰や膝に無理のない体勢で横になれます。
もう一つの重要な要素は「段差の解消」です。
フィットの荷室と倒した後席の間には段差があり、特に背の高い方は体の一部がこの段差に重なってしまうことが多くなります。
そこで銀マットや高反発の車中泊マットを活用することで、体の沈み込みを抑えつつ、段差の違和感を軽減できます。
さらに、就寝時の「姿勢の工夫」も有効です。
足を軽く曲げたり、斜めに寝たりすることで長さ不足をカバーする方法もあります。
また、体を少し斜めに配置することで対角線方向を最大限に使うことができ、身長180cm以上の方でも快適なスペースが確保しやすくなります。
このように、フィットでも工夫次第で高身長の方が快適に眠ることは可能です。
限られたスペースの中でどうやって自分の体格に合った空間をつくるかが鍵となります。
車中泊キットとの併用は可能か
フィットでの車中泊において、車中泊専用のキットを活用することは非常に効果的です。
シートの段差を埋めたり、床をフラットにしたりするアイテムがセットになっているものが多く、初心者でも簡単に快適な寝床を確保できる点がメリットです。
フィットのようなコンパクトカーに対応した車中泊キットは、実際に市販されています。
特に注目すべきなのは「スペースクッション」や「段差解消マット」が含まれているタイプです。
これらの製品はフィットのシートアレンジと相性が良く、特にユーティリティモードで寝床を作る際に便利です。
ただし、すべてのキットがフィットのサイズにぴったり合うわけではありません。
汎用タイプのキットは大きめに設計されていることが多く、設置した際に浮いてしまったり、マットがはみ出したりする可能性があります。
このため、購入前にはサイズをよく確認し、できれば「フィット専用」または「コンパクトカー向け」と記載された製品を選ぶのが安心です。
また、車中泊キットには、床面だけでなく「カーテン」や「プライバシーシェード」がセットになっているものもあります。
これらは外部からの視線を遮り、より安心して車中泊を楽しむために欠かせないアイテムです。
特にフィットは純正オプションでプライバシーシェードが用意されていないため、市販のキットに含まれていると非常に便利です。
一方で、車中泊キットを使うと収納スペースが減る可能性もあります。
マットを敷いたままでは、荷物の出し入れがしづらくなるため、収納方法や持ち運びのしやすさにも配慮して選ぶとよいでしょう。
結果として、車中泊キットはフィットとの併用が十分可能であり、適切に選べば快適性が大きく向上します。
特に初めて車中泊を試す方にとっては、手間を省きつつ安心感を得られる選択肢となるでしょう。
車中泊マットとフィットに必要なグッズ一覧
フィットでの車中泊を快適にするには、シートを倒して眠れるだけでは不十分です。
段差の解消や目隠し、快適な寝具の用意など、細かなグッズの準備が車内の居心地を大きく左右します。
ここでは、車中泊に必要なアイテムを「どこで手に入るか」「どう使うか」といった実用的な視点から紹介します。
ニトリや100円ショップを活用したコスパの良いアイデアや、2人での使用に対応するスペース確保の工夫まで、具体的な方法をご紹介していきます。
段差を解消するマットの選び方
フィットで車中泊を行う際にまず直面するのが、シートを倒したときにできる段差の存在です。
この段差があると、就寝中に腰や背中へ負担がかかり、寝心地が大きく損なわれます。
だからこそ、段差をきちんと埋めるマット選びが、快適な車中泊に欠かせないポイントになります。
マットを選ぶ際に最も重視すべきは「段差の高さに合った厚み」です。
フィットの荷室と倒した後席の接続部には、おおよそ7cmほどの段差が生じます。
そのため、5~7cm程度の厚みを持つマットが理想的です。
特に、折りたたみ可能な銀マットや高反発ウレタンフォームのマットは、クッション性も高くおすすめです。
次に注目したいのが「サイズの適合性」です。
フィットの段差部分は約62cm×100cmとほぼ長方形の形状をしています。
このため、マットを選ぶ際はこのサイズに近いか、それ以上の大きさがあるものを選ぶと、隙間なく敷き詰めることができます。
また、「収納のしやすさ」も見逃せないポイントです。
車中泊をする場合、他のキャンプ用品や荷物も車内に積み込むため、大きくてかさばるマットは避けたいところです。
そこで、コンパクトに畳めるインフレーターマットやじゃばら式マットが重宝されます。
さらに、車内での使用を前提とするなら「滑りにくさ」も重要です。
車の内装は滑りやすい素材が多いため、マットがずれてしまうと寝ている間に段差が再び気になる原因になります。
滑り止め加工のあるマットや、表面に摩擦のある素材を選ぶと安心です。
最後に、コストを抑えたい方には100円ショップやホームセンターで手に入るマットも選択肢の一つです。
ただし、耐久性や厚みにはばらつきがあるため、あくまで短期間の利用や試験的な使用として考えるのが無難です。
このように、段差解消マットは厚み・サイズ・素材・収納性のバランスを見ながら、自分のスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
車内での就寝をより快適なものにするために、マット選びにはぜひこだわってみてください。
目隠しグッズのおすすめと代用法
車中泊において「目隠し」はプライバシーの確保と快眠のために非常に重要なアイテムです。
特に市街地や道の駅など人目がある場所では、外からの視線を遮る工夫が欠かせません。
また、夜間の光を防ぐことは、睡眠の質にも大きく影響します。
まずおすすめなのは「車種専用のサンシェード」です。
純正品や専用設計された製品であれば、窓枠にぴったりフィットし、外光を完全に遮断できます。
断熱性のあるタイプを選べば、夏の暑さや冬の冷気を防ぐ効果もあり、より快適な環境が整います。
ただし、専用設計のものは価格が高めになることがあるため、長期的に車中泊をする方に向いています。
一方で、コストを抑えたい方や手軽に始めたい方には「100円ショップのサンシェード」が手軽で便利です。
例えば、ダイソーやセリアでは、フロントガラス用やリアウィンドウ用のサンシェードが数百円で手に入ります。
吸盤付きのタイプや、折りたためるタイプが多く、収納性にも優れています。
また、代用方法として「遮光カーテン」や「布+クリップ」を使うという方法もあります。
手芸屋で購入した布をセリアのカーテンクリップで挟み、車内のアシストグリップに取り付けると即席カーテンが完成します。
これにより、カスタマイズ性の高い遮光対策が可能になり、自分の好きなデザインや色で車内を演出することもできます。
加えて、「目隠しの位置」にも気をつけたいところです。
フロントやリアだけでなく、側面のウィンドウも外からの視線が入りやすいため、忘れずに対策しましょう。
特に側面は車内の生活感が見えやすいため、視線を完全にシャットアウトできるアイテムが望まれます。
ただし、遮光性が高すぎると朝の光が完全に入らず、体内時計が狂ってしまう可能性もあります。
完全遮光にするかどうかは、自分の体調や過ごす環境に応じて調整すると良いでしょう。
このように、目隠しグッズは車中泊における安心と快適さを支える重要な存在です。
市販品でもDIYでも対応可能なので、自分のスタイルや予算に合わせて選ぶことで、より充実した車中泊が実現します。
ニトリで揃える快適アイテム
フィットでの車中泊をより快適にするために、手頃な価格で実用的なアイテムが揃う「ニトリ」は非常に便利な存在です。
特に寝具や収納用品など、室内環境を整えるうえで役立つ商品が豊富にラインナップされています。
まず注目したいのは「折りたたみマットレス」です。
ニトリではコンパクトに畳めるウレタンマットレスや3つ折りマットレスが販売されており、フィットの車内にも設置しやすいサイズ感のものが見つかります。
厚みがあるタイプを選べば、車内の段差や凹凸も吸収でき、寝心地がぐっと向上します。
次におすすめなのが「収納ケース類」です。
ニトリのソフトタイプの収納ボックスは、寝るときはベッドの土台として使い、起きたら荷物整理用のボックスに早変わりします。
空間を有効活用しながら整理整頓ができるので、限られたスペースの中で非常に重宝します。
また、「遮光カーテン」も車中泊における重要アイテムです。
ニトリでは遮光性の高いカフェカーテンや突っ張り棒用のカーテンが手に入るため、車内の目隠しや光の遮断にぴったりです。
窓のサイズに合わせてカットできるので、自作のシェードとしても活用できます。
さらに、細かな快適さを追求するなら「ブランケット」や「枕」にも目を向けてみましょう。
ニトリでは、肌触りの良いNウォーム素材のブランケットや、形状記憶フォームを使ったクッション性の高い枕なども人気です。
これらは寒暖差のある車中泊でも体温調節や寝心地をサポートしてくれます。
ニトリの魅力は、手ごろな価格でありながら品質が安定している点です。
ただし、商品のサイズが必ずしも車中泊用に設計されているわけではないため、購入前にはしっかりと車内寸法を測り、自分の使用スタイルに合ったサイズ感か確認することが大切です。
このように、ニトリのアイテムを上手に取り入れることで、フィットの車内空間をより快適で実用的な車中泊仕様に仕上げることが可能になります。
2人で使う場合のスペース確保術
フィットでの車中泊は一人旅に適していると思われがちですが、工夫次第では2人でも快適に過ごすことが可能です。
ただし、車内空間が限られているため、スペースの確保とレイアウトの工夫がカギとなります。
まずは「就寝スペースの配置」が基本となります。
フィットのユーティリティモードを活用して後席をフラットに倒し、助手席を最前までスライドさせることで、長さ約174cmのベッドスペースが生まれます。
これを左右2分割して利用するのが、2人での就寝における基本スタイルです。
しかし、助手席と後席の間には約34cmの隙間ができるため、ここを踏み台や収納ボックスなどでしっかりと埋めることが重要です。
2人分の足を伸ばすにはこの隙間を埋める作業が欠かせず、適切な段差対策を施すことで、寝返りをうつスペースも確保できます。
次に考えたいのが「荷物の配置」です。
2人分の荷物を車内にすべて積み込むとなると、スペースがすぐに圧迫されてしまいます。
この場合、寝るときには前席や足元に荷物を一時的に移動させる、もしくは天井ネットや吊り下げ収納を活用して空間を縦に使う工夫が有効です。
また、頭と足の向きをずらす「互い違いレイアウト」も試す価値があります。
たとえば、一人は頭を助手席側、もう一人は後部側にすることで、肩幅のぶつかりを防ぎ、より自由な寝姿勢が取れるようになります。
さらに、2人での空間利用を考えるうえで見落とせないのが「就寝以外の過ごし方」です。
荷室部分に就寝スペースを確保したら、カーサイドタープを使って車外にリビングスペースを作る方法もあります。
これにより、車内を「寝る場所」、車外を「くつろぐ場所」として分けられるため、日中の活動もしやすくなります。
このように、フィットで2人が快適に車中泊を楽しむには、限られたスペースの中でも創意工夫が求められます。
段差対策・収納術・レイアウト設計をうまく組み合わせることで、コンパクトカーでも無理なく2人旅を満喫することができます。
ロングモードを活かす活用例
ホンダ・フィットには複数のシートアレンジモードがありますが、その中でも「ロングモード」は車中泊やアウトドアでの使い勝手を大きく広げる機能です。
このモードは、助手席を前方へ倒し、さらにその後ろの後席を畳むことで、車内に長尺のスペースを確保できるというものです。
ロングモードを活用する最大の利点は、斜め方向ではなく“直線的に”長さを伸ばせる点にあります。
例えば、釣竿やスノーボードなど、通常のラゲッジスペースでは収まりきらない長さのあるアイテムも、このモードであれば問題なく収納可能です。
加えて、この長さを活かせば、横になる際にも空間にゆとりができ、身長が高めの方や足をしっかり伸ばして寝たい人にとっても快適な寝床が作れます。
ただし、ロングモードで就寝スペースを確保する場合は、助手席を倒した状態がやや傾斜している点に注意が必要です。
特に頭を助手席側に向けて寝ると違和感を覚える可能性があるため、マットやクッションで傾斜を調整するなどの工夫が求められます。
また、助手席を倒した状態では座席としての使用ができなくなるため、車中泊中の“くつろぎスペース”と“就寝スペース”を完全に切り替える必要があります。
そのため、あらかじめ車内のレイアウトを想定しておくと、準備や片付けもスムーズです。
ロングモードは、寝床の確保だけでなく、車内での“荷室拡張”としても役立ちます。
キャンプ用品を積む際、長さのある折りたたみチェアやタープポールなども無理なく収容できるため、アウトドア好きの方には特におすすめのアレンジです。
このように、ロングモードはフィットの限られた車内空間を最大限に活かすための便利な機能です。
目的に応じて上手に使い分けることで、フィットが持つポテンシャルをさらに引き出すことができるでしょう。
フィット車中泊を快適にする改造案
フィットでの車中泊をさらに快適にするためには、市販のアイテムだけでなく「ちょっとした改造」を取り入れることが効果的です。
改造といっても、工具を使って車体を傷つけるような本格的な作業ではなく、誰でも取り組める簡易的なカスタマイズが中心です。
まず取り入れたいのが「床面のフラット化」です。
既製品の段差解消マットや自作のウレタンボードを敷き詰め、後席から荷室にかけての高低差をなくすことで、横になった際の腰や背中への負担を軽減できます。
床面全体をスノコやコンパネなどで底上げする方法もありますが、その分の重量や収納性を考慮して素材選びを行いましょう。
次におすすめしたいのが「カーテンレールの設置」です。
100円ショップやホームセンターで手に入る突っ張り棒やクリップ式のカーテンレールを利用すれば、車内を簡単に仕切ることができます。
これにより、運転席と後席を分けて“個室感”を演出できるほか、夜間の目隠しとしても活躍します。
さらに、「収納の増設」も改造の一環として有効です。
座席の背面やルーフ周辺に吊り下げポケットを取り付けることで、小物や衣類の整理整頓がしやすくなります。
ネットやメッシュ素材の収納は視認性も高く、どこに何があるかすぐにわかるため、限られた空間を有効に活用できます。
電源周りの強化も、快適な車中泊には欠かせません。
ポータブル電源を活用する場合は、スマホの充電だけでなく、小型のサーキュレーターや電気毛布の使用にも対応できるように、USB・AC・DCそれぞれの接続ポートを備えた機種を選びましょう。
常設スペースに電源収納ボックスを作っておくと、配線の絡まりを防ぎ、見た目もすっきりします。
このように、ちょっとした工夫や改造を加えることで、フィットはコンパクトカーでありながらも、まるでキャンピングカーのような快適性を持たせることが可能です。
自分の車に合った改造を少しずつ加えることで、より理想的な車中泊環境を作っていけるでしょう。
【まとめ】フィットの車中泊マットについて
最後に本記事で重要なポイントをまとめます。
■本記事のポイント
- ユーティリティモードで荷室をフラット化できる
- シートと荷室の段差は約7cmでマットなどで調整が必要
- 助手席をスライドすると最大174cmのスペースが確保できる
- 段差や傾斜を埋めるには銀マットや高反発マットが効果的
- 後席と助手席の隙間は踏み台やスペースクッションで補える
- 現行と旧型ではシート構造が異なるため確認が必要
- 旧型フィットにはDIY対応が求められる場面が多い
- ベッドを自作する際は安定性と通気性を重視する
- 身長180cm以上でも斜めに寝ることで対応可能
- 車中泊キットはサイズ確認をして選ぶことが重要
- 断熱性と遮光性のある目隠しは快適さに直結する
- ニトリのマットレスや収納ケースは実用性が高い
- 文2人での車中泊には空間分割と荷物整理がカギとなる
- ロングモードを活用すれば長物の収納や就寝に有効
- フィットは改造次第でキャンピングカー並みの快適性が得られる